2009年10月31日、JR東労組とえん罪JR浦和電車区事件を支援する会は、日比谷公会堂において2000名を超える支援する仲間が結集し「弾圧から7年!労働組合活動を犯罪とした暴挙に抗し上告審に勝利する10.31集会」を開催しました。「よさこいソーラン隊」のオープニングに続いて、支援する会の十勝花子さんと大宮地本望月青年部長の司会で開会しました。
集会では、主催者を代表し、JR東労組からは、千葉委員長、支援する会からは、後藤代表があいさつをしました。
また、多くの来賓のみなさんが駆けつけて頂き、先の衆議院選挙で政権を勝ち取った民主党、今野東参議院議員をはじめ、多くの議員のみなさん、新党大地、鈴木宗男衆議院議員、京品ホテルで経営者と闘っている、東京ユニオン渡辺委員長、海外労組を代表して韓国民主労総林成圭(イム・ソンギュウ)委員長から連帯の挨拶を受けました。さらに、国内・海外から労働組合や市民のみなさんより、860通のメッセージが寄せられました。
口頭審理を開かせ、上告審勝利しよう!
千葉委員長あいさつ(要旨)
今集会は、不当判決を弾劾し、逆転無罪を勝ち取るため、そして、美世志会6名のクビを切ったJR東日本会社を許さず解雇撤回に向けて闘い抜くことを意思統一する場です。
警察・『週刊現代』でのテロリストキャンペーン・大弾圧前日の一部本部役員の逃亡・Y君を抱き込んでいるJR連合の連携によって、事件はでっち上げられ、弾圧が仕掛けられています。狙いは、労働組合活動を犯罪にして、労働組合を壊滅させる治安弾圧です。7名が取調べで言われた「平和運動なんて生意気だ。内側から壊れないから外から権力が介入するんだ」という言葉に全て内包しています。
私たちは組織を壊そうとする目的を粉砕し、同時に反転・攻勢の闘いを大きく拡大し、攻撃の狙いを暴き出して闘い抜いてきました。上告審勝利に向けて、ハガキ行動を通じて、口頭審理を開かせましょう。
鳩山政権へ期待し、平和運動と民主主義を守り抜くために、しっかりと意見を述べていきます。これまでのご支援・ご指導に感謝し、引き続きご支援をお願いします。
口頭弁論に向け、前進するのみ!
後藤代表あいさつ(要旨)
松川事件と浦和電車区事件の共通点は、国家権力によるでっち上げえん罪事件であることであり、違う点は、労働者、労働組合の団結権の行使を犯罪としたことである。
最高裁に上告趣意書を提出する。最高裁でどういう措置をとるのかである。
松川事件では、死刑を含む有罪であったが、検察が隠していたメモのアリバイ証拠を国民が大問題にして、追い詰めた。
口頭弁論を開かないかぎり、上告が棄却される。勝利の展望を開かせなければならない。今、際どい状況におかれている。勝つために前に進むしかない。総力を結集し、権力に勝とうではないか。
信念を持って、闘い抜こう!
鈴木 宗男衆議院議員あいさつ(要旨)
人質をとって、強圧的に権力側のシナリオにそって捜査が進められることはあってはならないことです。私も逮捕されて2ヶ月目、検察から妥協をしようと、悪魔のささやきがありました。しかし、家族や後援会は、私がいかなる状況にあっても「信じている、やましいことはしていない、だったら頑張れ」と応援してくれました。えん罪はあってはなりません。美世志会を同志、真の友という思いで闘ってまいります。
公正な社会を創るために闘います!
今野 東参議院議員あいさつ(要旨)
7人のみなさんが344日間勾留されました。上告審勝利はもちろんですが、犯罪を無理矢理仕立て上げて、作りあげて、無垢の市民を罪に陥れることを国家がやっては絶対になりません。公正な社会を創るために、民主党一丸となって行動しますので、よろしくお願い致します。一緒に頑張りましょう。
パネルディスカッションでは、この7年間を振り返り、勝利に向けた闘いを創り出すために、山口正紀さんをコーディネーターに、4名のパネラーのみなさんから「控訴審判決の問題点」「弾圧の政治的意味」「解雇処分の不当性」「メディア・報道の問題」「どんな闘いが必要か」についてディスカッションを行いました。
美世志会から上告審勝利に向けた力強い決意表明を受け、勝利に向けた闘いをさらに大きく創り出すことを参加者全員で確認しました
海外では、フィリピン鉄道労組・フィリピン交通労組、約100名の仲間がフィリピンの日本大使館前で、美世志会への公正な裁判を訴え、抗議行動を創り出しました。
支援の輪は、国内だけでなく世界にも広がっています。真実をもって正義の闘いを創り出し、逆転無罪と職場復帰を全組合員の総力で勝ち取ろう!