反弾圧のたたかい

第54回公判報告

上原さんに対する再度の被告人質問が行われる!

 2006年11月16日、「えん罪・JR浦和電車区事件」第54回公判が行われました。
 今回の公判は、すでに被告人質問が終了していた上原さんに対しての再度の被告人質問が行われました。
 最初に、弁護団による主質問が行われ、引き続き検察側による反対質問があり、最後に裁判所側からの補充質問が行われ、終了しました。

無罪判決が近づいたことに検察側の焦り・混乱、妨害のあらわれ

 今回の再度にわたる被告人質問を行ったのは、検察側が検察側立証が終了している段階においてもさみだれ的に証拠物を提出したためであり、弁護側として、この検察側の異常ともいえる証拠請求に抗議の意見を述べましたが、上原さんの質問の中で内容的にも覆すことを目指してきました。

 刑事訴訟規則には、「検察官は、まず、事件の審判に必要と認めるすべての証拠の取調べを請求しなければならない」(193条)とあり、家宅捜索から4年が経過する中、検討する期間も十分あったにもかかわらずにさみだれ的な請求(提出)を行ったのです。
さらには、今後の裁判日程などを弁護側・裁判所側・検察側の三者で検討し、判決までの一定の期日が決まっていましたが、検察側の行為はこの三者による「進行協議決定」違反になります。また、この証拠についての審議を行うことは、あらたな証人の尋問が伴うことになり、裁判の長期化に拍車をかけるものになるのです。

 このように、異常な取り扱いを行う検察側は、これまで弁護側証人や被告人質問によって、検察側の主張がことごとく崩れたことに対する焦りと混乱が感じられました。

弁護側質問で「無実」を確定させる!

 弁護側主質問の内容に業を煮やしながら行った、検察側による反対質問は、これまでと同様に「異常な早口」と、証拠を指し示すときにはふるえながら行うという状況でした。

 検察側は、Y君問題に対して、上部機関である地本の指示があったように描こうとしましたが、「分会の具体的な取り組みや方針は分会で決定する」という上原さんの真実の証言にことごとく崩れ去りました。
その後は、これまでの繰り返しのような質問が続き、焦りや混乱ぶりが見て取れるものでした。

 検察側は、窮地に立たされた状況で、あらたに提出した上原さんに対する証拠について質問を行おうとしましたが、弁護側の異議と裁判所側の注意があり、さらに、刑事訴訟規則違反・進行協議違反ともいえる検察側提出の証拠物に関する質問に対して、上原さんも「黙秘権を行使します」と述べてきました。

“焦り”をかくせない検察側反対質問!

 弁護側主質問の内容に業を煮やしながら行った、検察側による反対質問は、これまでと同様に「異常な早口」と、証拠を指し示すときにはふるえながら行うという状況でした。

 検察側は、Y君問題に対して、上部機関である地本の指示があったように描こうとしましたが、「分会の具体的な取り組みや方針は分会で決定する」という上原さんの真実の証言にことごとく崩れ去りました。
その後は、これまでの繰り返しのような質問が続き、焦りや混乱ぶりが見て取れるものでした。

 検察側は、窮地に立たされた状況で、あらたに提出した上原さんに対する証拠について質問を行おうとしましたが、弁護側の異議と裁判所側の注意があり、さらに、刑事訴訟規則違反・進行協議違反ともいえる検察側提出の証拠物に関する質問に対して、上原さんも「黙秘権を行使します」と述べてきました。

私たちは、無実である!

 反対質問終了後、裁判所側からの補充質問が行われ、当時の分会状況を説明し、無実を訴え、再度にわたって行われた被告人質問は、終了しました。

「公平・公正な裁判を求める50万署名」へのご協力をお願いします!

 2003年2月25日の第1回公判から「えん罪・JR浦和電車区事件」は、第54回公判ですべての「証拠調べ」は終了しました。
次回の第55回公判は、これまで請求された証拠についての採否が行われ終了する予定です。
その後、概ね2月に検察側論告求刑、4月頃弁護側最終弁論・被告人意見陳述を行い、その後判決となります。

 これまでの裁判の内容からは、7名の無罪判決は確実だといえますが、これまで裁判を担当していた裁判官は、裁判長を含めて6回も交替しています。証人尋問を自らの目の前で見ている裁判官と、できあがった公判調書を読んで判断するのとでは大きな違いが発生する場合もあります。特に、検察側証人の検察側尋問での絵に描いたような返答に比べ、弁護側尋問ではうってかわって、沈黙・しどろもどろ・「記憶にない」を連発・反論などを行い、態度も異常で落ち着きのないものでした。しかし、公判調書では態度や表情は記入されないために、実態をつかむことができない部分が生まれるのも事実です。

 これまで7名は、裁判官の交替があったときに、これまでの公判の状況を正確に新裁判官に訴えるべく「公判手続きの更新」を行い、訴えてきました。
現在、裁判を担当している4名(1名は補充裁判官=左陪席裁判官の交替があった場合にも「公判手続きの更新」を行わないように、あらかじめ参画している裁判官)は、検察側証人尋問・弁護側証人尋問・被告人質問のほとんどを見ていません。

 このような状況の中で、公正・公平な裁判が行われるように皆さんのご協力をお願いします。
署名用紙は、ホームページで印刷することができます。

これからもみなさんのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

このページの先頭へ [↑]