7名の無実の叫びを聞け! 「事件」など存在しないことは明白だ!
堂々と無実を訴える!(7人意見陳述)
2006年5月8日、午前10時より「えん罪・JR浦和電車区事件」第46回公判が開催されました。今回の公判も、前回に引き続き、裁判官の交替に伴う「公判手続きの更新」を行いました。
まず、美世志会7名が意見陳述を行いました。その後、弁護側から「事件」が仕立て上げられるに至った背景などを含めて意見を述べ、2期日にわたって行われた、右陪席裁判官交替に対する「公判手続きの更新」は終了しました。
7名それぞれの立場で、弾圧であることを訴える!!
梁次さん意見陳述
浦和電車区事件の背景には、JR内労組の結成・分裂の歴史がある!
裁判官のたび重なる交替による裁判の長期化に対して、早く普通の生活に戻してほしい。これまで直接的にかかわっていない裁判官によって、判決に向けた公平・公正な裁判ができるかと不安がある。
これまでの被告人質問によって、検察側ストーリーのでたらめさを、証拠に基づいて明らかにしてきた。
国鉄改革を経て誕生したJR各社の状況や、国鉄時代からの労働組合の結成・統一、分裂などの歴史を理解してもらわなければ、この「事件」の本質は見えないので、背景事情などをしっかりとつかんでほしい。検察官が取調べの中で語った「JR東労組は内部から変えられないから外部から国家が介入するんだ」ということからも、えん罪事件という本質が見て取れる。
山田さん意見陳述
私はJR東労組からヒューマニズムの精神を学んだ!
私たちは無実である。就職した当時から、JR東労組に所属する先輩方に面倒を見てもらい、組合の存在価値や仲間の大切さを教えてもらった。JR東労組は、組合員の生活を向上させる取り組みを中心にしているが、その他にも、身体にハンディキャップを持つ方に旅行をしてもらうために、組合員がボランティアとして「旅のプレゼント」を行ったり、組合員のカンパにより「中国へ小学校をつくる」取り組みなど平和を希求する取り組みも行っている。
検察側は証拠をねつ造したことを、自分の被告人質問で明らかにしてきた。また、取調べでは誹謗・中傷する言辞があり、つらかった。このように、違法・不当な取調べは「事件」の真相を究明するのではなく、有罪にするために行われているものである。
上原さん意見陳述
JR東労組の分会活動は、組合員が主人公だ!
JR東労組は、組合員一人ひとりを大切にする組織である。分会の活動は、組合員の意見を聞くために職場集会や個別総対話などを行い、親睦を深めるために、レクリェーションや旅行などを行っている。Y君と私は、運転士見習いとそれを一人前に育てる教導という関係にあり、Y君の一番の理解者だと思い、様々なアドバイスや話し合いを行ってきた。Y君の裁判での証言は事実と大きくかけ離れており、非常に驚いた。検察・警察は、証拠のねつ造やでたらめが多々ある。数々の問題点を被告人質問で明らかにしてきた。まさに、この「事件」は、JR東労組を壊すという目的を持った政治弾圧であり、えん罪である。
齊藤さん意見陳述
私に行われた取調べは、人権侵害だ!
当時、転勤したてのY君に対して、早く職場に馴染んでもらおうと、様々、話しかけてきた。誰に対しても、仲間だと思い、このように接してきた。
押収した証拠品によって、でたらめを立証しようとした検察側は、逆に、その証拠品によって、立証が崩れている状況にある。取調べでは、黙秘権の告知もなく、人権を無視し、人格さえ否定するような脅しを受けてきた。しかし、早く釈放されるようにと取調官のことばに従ったまま、事実と違う供述調書をつくった。 供述調書は、警察官のいうように作ったものであり、私の任意のものではない。
私たちは、Y君の脱退・退職への強要などしていない。
小黒さん意見陳述
浦和電車区分会は、組合員の信頼関係が強かった!
当時の国鉄に入社し、先輩たちの優しさに包まれてきた。新入組合員に対する歓迎会や、分会旅行・花見・スポーツなど様々なレクリェーションを行い、組合員間の親睦を深める取り組みをしている。組合員間の信頼関係は強かった。指導員という立場にあった私は、Y君に対しても、他の見習いと区別することなく接してきた。輸送業としてもっとも重要な安全の確立に向けた取り組みも、職場の風土に関係するものであり、組合全体で様々取り組んでいる。
検察側は、私がY君をいたわろうとかけた言葉を、ねじ曲げ、脅迫の言葉としている。共謀や強要など一切ない。事実をしっかりと見てほしい。私たちは、無実である。
八ッ田さん意見陳述
浦和電車区分会は、組合員の信頼関係が強かった!
当時の国鉄に入社し、先輩たちの優しさに包まれてきた。新入組合員に対する歓迎会や、分会旅行・花見・スポーツなど様々なレクリェーションを行い、組合員間の親睦を深める取り組みをしている。組合員間の信頼関係は強かった。指導員という立場にあった私は、Y君に対しても、他の見習いと区別することなく接してきた。輸送業としてもっとも重要な安全の確立に向けた取り組みも、職場の風土に関係するものであり、組合全体で様々取り組んでいる。
検察側は、私がY君をいたわろうとかけた言葉を、ねじ曲げ、脅迫の言葉としている。共謀や強要など一切ない。事実をしっかりと見てほしい。私たちは、無実である。
大澗さん意見陳述
国鉄改革で労働組合と仲間の大切さを知った!
被告人としての困難と苦難は想像を絶するものである。保釈されているが、多くの規制により不自由な社会生活を余儀なくされている。Y君や検察側の主張は、事実との大きな矛盾がある。
国鉄改革は、苦しい取り組みであったが、組合員の利益を守るために全組合員で担ってきた。ホテルや自動車生産ラインへの出向、北海道・東北からの広域異動などを経験し、労働組合と仲間の大切さを身体で感じてきた。そのことを含めて、仲間の大切さと、労働組合の存在価値などについて、Y君に理解を深めてもらいたかっただけであり、脅迫など一切してはいない。
以上のように、7名全員が、脅迫や強要などしていない事実を訴え、さらにはこれまでの公判の中で明らかにしてきた検察側の主張のでたらめさを訴えました。
そして、現在の裁判官体制によって行われる予定の「判決」に向けて、公平・公正な裁判を求め、全員が力強く無実を訴えました。
これまで以上のみなさまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。