八ツ田さん検察側被告人質問!
JR東労組の民主的な組織運営をアピール
9月22日、午前10時よりJR浦和電車区事件第37回公判が東京地方裁判所第104号法廷で開催されました。
今回の公判は、検察側による八ツ田さんへの反対質問が行われました。
冒頭、検察側が五月雨式に提出してきた「証拠物」に関して、弁護側との意見のやり取りがありました。
検察側の立証は、昨年1月段階で終了しているにもかかわらず、被告人質問が行われている現在まで、検察官の交代をはさみ、60通にも及ぶ新証拠を提出しており、弁護側は、「五月雨式の提出は正当な防御権の侵害ともなる」として検察側に指摘してきました。
まして、提出された証拠は重複しているものや、関連性のないものがほとんどであり、裁判の引き延ばしや、防御権の妨害のためにのみ提出されたといっても過言ではありません。
検察側による新証拠の意見を求めた弁護側に対して、検察側は「(検察側として回答するのは)全く理由がない」と釈明を拒否しましたが、裁判長からは「全く理由がないことはない。弁護側の意見に応じていない」と指摘を受けました。
被告人質問では、八ツ田さんは前回同様、終始落ち着いて対応し、検察側の恣意的な挑発やこじつけ、あげあしを取ろうとする質問に対しても的確に応答し、検察側の意図を見事に打ち砕いてきました。
検察官の意味不明な質問や関連性のない質問、主質問の確認の繰り返しに対して、裁判長からは再三再四注意を受ける場面がありました。
さらには、検察官同士の不協和音もこれまで以上のものとなっており、裁判官・被告人・弁護側・傍聴席からも失笑をかう場面が多く見られました。
検察側は、この「事件」を仕立て上げることができなくなってきた現状に焦りをあらわにしたからに他なりません。
まさに、7名の完全無罪の道は確実になってきたといえます。
検察側反対質問の要旨は次のとおりです。
「目が悪いのか」と挑発する検察官!
検察官 → (青年部情報について)掲示板に貼ってあるのを見たか。
八ッ田 → 見たと思う。
検察官 → 始めから終わりまで一通り読んだか。
八ッ田 → 読んでいない。目に入っていたとしても印象が薄い。
検察官 → 大きな字なのに目に入らなかったのか。あなたは、小さい字はめがねをかけなくても見えるか。老眼か?
このように、印象の薄い掲示物に対する記憶を返答したにもかかわらず、検察側ストーリーが崩されている現実に対して「目が悪いのか」などと挑発していました。
JR東労組は民主的な組合だと自信を持って主張!
検察官 → Y君が(ハガキ行動)を断るのも自由か。
八ッ田 → 自由である。
検察官 → 東労組組合員は他の組合への加入も自由か。
八ッ田 → 自由だ。
検察官 → 脱退するといって責められることはあるか。
八ッ田 → ない。
再三再四裁判長から注意を受ける検察官!
検察官の質問は、前回の弁護側主質問を繰り返し確認するものでしかなく、また、「事件」との関連性も不明なものであり、裁判長からは再三注意を受け、質問を打ち切られることがありました。
以下は、裁判長の発言の特徴点です。
検察官 → 前回の話だと分会長の挨拶は記憶しているということか。
八ッ田 → はい。
裁判長 → 今のは前回の確認か。
検察官 → はい。
裁判長 → 同じ確認ならば余計ではないのか。
裁判長 → (弁護側)主質問を重複するのはやめるように。
これまでの4つの質問はすべて前回の確認である。
検察官 → はい。
裁判長 → 検察官はどういう主旨で質問をしているのか。
検察官 → 質問を変えます。
裁判長 → (質問を)まだ続けるのか。何の関連性があるのか。
また、弁護側が異議を出した時。
弁護側 → 質問の主旨がわからない。主質問の繰り返しである。時間の無駄につながる。
検察官 → 弁護側が吹っ飛ばしたところも聞いている。
裁判長 → そんなに偉そうにいえないと思う。重複は多々ある。その都度指摘するか。
検察側は、Y君に対して仲間としての優しさと思いやりをもった会話さえも脅迫とねじ曲げ、意図的に「JR東労組=革マル派」とのキャンペーンを八ツ田さんの「革マル派・・・」という一言をもって、完成させようとしたのです。
このように、7名の不当な逮捕の本質は「JR東労組=革マル派」とのキャンペーンの完成により、JR東労組の運動と組織の拡大に歯止めをかけるために行われた弾圧であることが明らかになりました。
事実を恣意的にこじつける検察側も浮き彫りに!
弁護士 → Y君はその話し合いが終わった1月22日から26日まで「被害にあったので休んだ」ように証言しているが、どうか。
八ッ田 → 検察側から提出された証拠を見ても明らかであるが、あらかじめ予定されていた年休(年次有給休暇)と所定の休みが含まれている。
検察側は脅迫によって会社に出られなくなり22日~26日まで休んだように描こうとしていましたが、八ツ田さんの証言により真実が明らかになり、年休は以前から申し込んであったことなどが明らかになりました。
検察側は、組合員間の話し合いさえも「つるし上げ・脅迫」と描こうと躍起になっていることが、この間の被告人質問で明らかになってきました。なんとしてもJR東労組の取り組みは異常・反社会的だとつくり上げようとしていますが、真実によってその想いはことごとく、くつがえされています。
警察・検察の取調べの異常性も明らかに!
検察官の質問は、前回の弁護側主質問を繰り返し確認するものでしかなく、また、「事件」との関連性も不明なものであり、裁判長からは再三注意を受け、質問を打ち切られることがありました。
以下は、裁判長の発言の特徴点です。
検察官 → 前回の話だと分会長の挨拶は記憶しているということか。
八ッ田 → はい。
裁判長 → 今のは前回の確認か。
検察官 → はい。
裁判長 → 同じ確認ならば余計ではないのか。
裁判長 → (弁護側)主質問を重複するのはやめるように。
これまでの4つの質問はすべて前回の確認である。
検察官 → はい。
裁判長 → 検察官はどういう主旨で質問をしているのか。
検察官 → 質問を変えます。
裁判長 → (質問を)まだ続けるのか。何の関連性があるのか。
また、弁護側が異議を出した時。
弁護側 → 質問の主旨がわからない。主質問の繰り返しである。時間の無駄につながる。
検察官 → 弁護側が吹っ飛ばしたところも聞いている。
裁判長 → そんなに偉そうにいえないと思う。重複は多々ある。その都度指摘するか。
真摯な供述さえ信用しない検察官!
検察官 → (拡大闘争委員会へ)勤務だから出席できないということはないのではないか。
八ッ田 → 基本的には出席できない。
裁判長 → 検察官は、どのような主旨で質問しているのか。出席していないということを疑っているのか。主張が信用できないということか。
まさに、被告人の証言自体を信用せず、犯罪を犯したと仕立て上げようとする検察官の悪意に満ちた意志がうかがえました。
さらには、検察側起訴状や冒頭陳述書によれば、八ツ田さんがY君に対して「俺は革マルだぞ」と脅したように記述されていますが、事実とは違います。検察側は「脅迫した」と立証するために質問を行いましたが、裁判長からは「関連性がない」と質問を中止されると同時に、他の検察官からも質問をやめるように指示されました。このことは検察側作成の起訴状・冒頭陳述書にある「脅迫」の立証を取り下げた結果になり、また一つ無実が証明されたといえます。
このように、検察側の関連性のない質問、事実確認の繰り返しなど、時間を浪費することが目的ともいえる質問内容であり、検察側ストーリーが崩れている現状に対する検察官の焦り・いやがらせが窺えました。検察官の混乱状況に業を煮やした裁判長は、いらだちを隠しながらも再三にわたって注意していました。
私たちは、これまで明らかになってきた事実から、7名は無実であることを確信しています。
被害者といわれるY君との接点は非常に少ない八ツ田さんに対する検察側質問も2期日(公判2日間)を使うという異常なものなのです。
真実は一つしかなく、その真実は「7名は無実である」ということです。
この「事件」は、えん罪なのです。事件さえ存在していない状況をねつ造し、こじつけていたこともこの間の被告人質問で明らかになっています。
次回の第38回公判は、10月13日(木)午前10時より行われます。
これまで以上のみなさまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。