反弾圧のたたかい

第32回公判報告

前回に引き続き、検察官による山田さんへの反対質問が行われる!

 5月19日、午前10時より、東京地方裁判所・104号法廷において「JR浦和電車区事件」第32回公判が開催されました。

 検察官は、検察側ストーリーをむりやり押しつけるような質問を繰り返しましたが、山田さんは落ち着いて対応し、検察側の思惑をはね返してきました。証拠文書の提出に伴う手続きを逸脱したり、繰り返しの質問、山田さんと論議をするような質問を行い、裁判長から質問を中止される場面が4~5回もありました。

検察側反対質問の特徴点は次のとおりです。

個人個人の認識の違いを述べたことについて、証言・供述を「嘘」と決めつける検察官に裁判長が注意!

検察官 → 柳原委員長からのアドバイスの意味は何か。
山 田 → 慎重に対応するということ。
検察官 → それは上原の供述と違うが、上原は嘘を言っていたのか。
山 田 → そうは思わない。
検察官 → 福田証言では、分会の取り組みを柳原委員長が否定したといっていたがどうか。
山 田 → 否定されたとは思っていない。
検察官 → では、福田は嘘を言っているのですね。
山 田 → そうではない。
裁判官 → 嘘を言った、言わないを聞いてもしょうがない。以前聞いているではないか。

山田さんが作成に関わっていない文章について質問する検察官に対して裁判長が注意!

検察官 → 証拠文書○○を示します。これは、君が作ったものか。
山 田 → 私ではない。
裁判長 → 山田被告が関わったものではないものを聞くのは不必要だと思う。

検察官の提示した文書に基づく質問が裁判長に打ち切られる!

検察官 → 証拠文書○○にある柳原発言は聞いたか。
山 田 → 知らない。
検察官 → 証拠書類○○は「当時の大宮地本の公式見解」であることについて、事前又は事後にも話を聞いていないか記憶喚起のために提示したい。
弁護士 → 本人が作成に関わっていない文書の提示には異議がある。
検察官 → 合議して決める。いったん休廷する。
合議の結果、検察官の主旨は認められないので、質問はやめて下さい。
提示することもやめて下さい。

思い通りにならないと感情的になる検察官!

検察官 → 2月13~16日の集会の目的は何か。
山 田 → 主催者側ではないので、わからない。
裁判長 → 君の認識でいいよっ!

あらたな証拠文書を活用した質問も手続きを逸脱し、裁判長から注意を受ける!

検察官 → 証拠文書○○の寸劇のシナリオは知っているか。
山 田 → あったと思う。
検察官 → 作成者はわかるか。
山 田 → わからない。
検察官 → 被告人の齊藤ではないか。
山 田 → わからない。
裁判長 → 作成者や状況も聞かずに山田被告人と意見をたたかわせているだけなのでやめてください。

 検察側は、今回の公判での山田さんに対する質問に際し、新しい証拠文書を提出しましたが、そのほとんどは山田さんが関わっていないものであり、また提出も数回に分け、公判の3日前にあらたな証拠を提出するなど、弁護側が文書を検討する時間さえ与えないような非常識な提出を行ってきました。
根拠のない立証がうまくいかないことに業を煮やしている検察側の焦りが感じられ、新証拠の提出にも「攻めあぐねている」状況であり、単に公判の引き延ばしが目的とも思える質問でした。

 私たちJR東労組は、JR浦和電車区事件の被告である7名の犯罪に問われるような事実がないことをこれからも明らかにしていきます。

これからもご支援をよろしくお願いいたします。

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