反弾圧のたたかい

第31回公判報告

検察官による山田さんへの反対質問が行われる!

 4月27日、午前10時より、東京地方裁判所・104号法廷において「JR浦和電車区事件」第31回公判が開催されました。今回の公判は、山田さんに対する検察側の反対質問が行われました。

 質問は、総体的にはこれまで行ってきた弁護側の反証によって崩れつつある検察側ストーリーの立て直しを目指しているようでした。具体的には、これまで提出されている証拠文書の内容に関して、一語一句を確認するような非常に執拗なものでした。また、前回行った弁護側の主質問にも重なるものも多く、裁判長から度々注意され、検察官が汲々とする場面もありました。
これに対して山田さんは、悪意に満ちた執拗な質問に、冷静・的確に応答し、真実を述べて無実であることを証言しました。

検察側反対質問の特徴点は次のとおりです。

一部の風評について

検察官 → JR東労組は、自由にものがいえる組織なのか?
山 田 → はい。意見は、自由に言える。
検察官 → 一部の風説では、JR東労組は自由にものがいえないといわれているがどうか?
山 田 → そのようなことは一切ない。
検察官 → 異議。一部の風説を基にして、誘導尋問することは、非常にけしからんことではないか。
裁判官 → 風説で抽象的なことを聞いても、仕方がないと思います。

組織的に行ったことを証明しようとする検察官

検察官 → (分会の会議に)どういう立場で出席したのか
山 田 → 同じ分会の一員として。
検察官 → 地本の立場で出席したのではないのか。
山 田 → 同じ職場の仲間として出席した。
検察官 → 一分会の組合員の立場と地本の役員の立場と、ごちゃ混ぜで出席したのか。
山 田 → 組織をかちっかちっと分けてではなく、お互いに助け合おう、人とのつながりの中で、何か問題があった時は、みんなで助け合って取り組んでいこうということ。

 このように、JR東労組に対立している労働組合からの情報とも見られることを「一部の風説」という非常に抽象的な信頼性のないことをもって質問するなど、検察側の焦りともいえる質問も見られました。
また、検察官は、一分会でのことを、JR東労組が組織的な指示に基づいて行ったことを立証、裁判官に印象付けをするために、同じ質問を繰り返し行いました。押収した証拠類については、本人が作成した書類ではないものや、関与していない内容について質問するなど、常軌を逸しているものでした。さらに、4年以上前の出来事や作成した文書の内容をひとつひとつ説明を求めるなど、ややもすれば「あげあしを取ることが目的のような」質問も繰り返されました。
しかし、山田さんが作成していた「書面」によって、当時の分会が、Y君の嘘に翻弄されていた状況がよくわかり、検察側が真実を意図的にねじ曲げ、犯罪を仕立て上げたことが明らかになりました。

 私たちJR東労組は、JR浦和電車区事件の被告である7名の犯罪に問われるような事実がないことをこれからも明らかにしていきます。

これからもご支援をよろしくお願いいたします。

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