5月19日、第19回公判が開催されました。
今回の公判は、前回弁護側証人として証言した大宮地本総務部長(当時)F氏と分会青年部長(当時)K氏に対する検察側の反対尋問でした。
検察側はこれまでの反対尋問と同じく、JR東労組が「組合側の指示に従わなかった者を排除する組織」と描き出すように、執拗な尋問を繰り返してきました。
しかし、事実に基づく証人の証言によって検察側のストーリーは崩れ、逆に仮定の話を持ち出さなければならないほど、検察側の焦りが感じられた尋問となりました。
これまでの弁護側反証によって、「事件」の真実が立証され7名の無罪は明らかになりつつありますが、検察側はなおも「強要罪」に仕立て上げようとしてくることが予想されます。
私たちは、吉田問題の真実とこの「事件」のえん罪性を広く訴えながら7名の完全無罪を目指していかなければなりません。
これからもご支援・ご協力をお願いいたします。
真実は検察側の思惑をも吹き飛ばしました!
特徴的な尋問内容は、以下のとおりです。(要約)
□個人的感情が吉田を「つるし上げた」と創り上げる検察官
検察官→「(ハガキを書く取り組みを)何でやらないんだ」と頭にきたのではないか?
証 人→それはない。
検察官→吉田の反東労組発言を聞いて腹が立ったのではないか?
証 人→そのようなことはない。話し合いを継続し、理解してもらおうと考えていた。
□「上部機関の指示は絶対的」という構図を目指した検察官
検察官→上部機関からの指示である「ハガキ行動」は強制されるのか?
証 人→強制などない。上部機関からの提起を受けて、分会青年部で話し合って決定する。
□組合の指示に従わない場合には「ペナルティーを科す異常な組合」と描こうとした検察官
検察官→取り組みについて「やりたくない」という組合員がいたら何かペナルティーを科すのか。
証 人→そのようなことはない。説明不足の点について話をする。
検察官→「やらない」という組合員に対してペナルティーも制裁もないのか。
証 人→ない。
検察官→「やらない」となったらそれで終わりか。
証 人→はい。
□グリーンユニオン幹部Aが吉田に嘘をつかせたことについて
検察官→Aは個人的にアドバイスしたという証言をしているがどうか?
証 人→個人的なものではない。東労組の混乱を狙った組織的なものである。
以上のように、検察側のシナリオは「つるし上げた」「ペナルティーを科す」というように「JR東労組は異常な団体」という構図をつくりあげようとしています。また、グリーンユニオン幹部がつかせた嘘は個人的「アドバイス」であるかのように描き出そうとしています。
しかし、両証人が真実を正々堂々と証言したように真実には勝てないのです。
7名の完全無罪に向けて、今後もJR東労組へのご支援・ご協力をお願いいたします。
以上