7名の完全無罪を証明する、弁護側の立証がはじまりました!!
今第16回公判は、弁護側の証人尋問が行われました。証人台に立ったのは当時の浦和電車区分会書記長I氏です。I証人は職場のリーダーとして職場に混乱を持ち込んだY君を一日も早く悪の道から立ち直らせ、立派な京浜東北線の運転士なるように人一倍努力した人です。
I証人は、Y君に対して国鉄改革以降のJR東労組の運動について理解を深めてもらおうと、ある時は激励しある時は先輩として忠告をしてきましたが、Y君はそのような仲間の温かい激励や忠告にも一切耳を傾けず自らの判断で組合を脱退・会社を退職したのであり、分会からの強制・強要など全くなかったことを堂々と証言しました。
Y君の二転三転する言動と、職場の仲間達の心情
2000年12月25日「ハガキ行動を強制するなら東労組を脱退する」と言っていたY君は、28日分会役員との話の中でも「JR東労組を脱退する」と言いJR東労組批判を繰り返し始めました。
ところが翌29日にY君は突然上原分会長に「脱退発言は撤回するJR東労組の組合員として今後頑張る」と謝罪・反省を述べました。
I証人をはじめ分会役員は、Y君の謝罪と反省の言葉を信じ、ジェイアールグリーンユニオン(当時)の関与を解明するためにY君から話を聞くことにしました。
2001年1月4日から6日に行われた職場集会で、Y君は全組合員の前で「JR東労組批判・脱退発言は撤回する。軽はずみな言動を謝罪し今後は頑張る」との力強く決意を述べました。
そこに参加した組合員は、Y君の謝罪・反省を信じ、全体としてY君を温かく迎入れようという雰囲気でした。
ところが1月19日、Y君は突如また前言をひるがえしたのです。
Y君は「これまでの謝罪・反省を含め、キャンプの事実関係も全てウソ。ジェイアールグリーンユニオン幹部O氏の指示であった」と、今まで職場の仲間に明らかにしてきた事実関係は全て虚偽であったことを明言しました。
I証人は、その当時の仲間の「驚き」「悔しさ」「無念な気持ち」を赤裸々に紹介し、Y君自身の「自己中心的な」人間性についても言及しました。
浦和電車区分会は「Y君の問題は、分会の職場活動の弱さがジェイアールグリーンユニオンに付けいるスキを与えたと反省した」
・・だから脱退・退職の強制・強要などあり得ない!
このようにY君のウソの言動に対し、仲間達の怒りの気持ちはありましたが、I証人は、その当時Y君を呼んで話を聞くことは「Y君に対する非難や個人攻撃ではなかった」「あくまでもジェイアールグリーンユニオンの関与を解明する事が目的であった」と証言しました。
そしてI証人は、そのY君の言動について分会としては「分会における職場活動の弱さがジェイアールグリーンユニオンに付けいるスキを与えたことを反省し、組合活動の重要性を再認識することができた。よって、分会の方針としてY君を脱退・退職させようなどと一切決めていない」ことを明確にしました。
「分会の仲間達は7名が被告席にいるなら180名の全組合員が被告席にいる気持ちだ」
最後にI証人は、この事件は公安警察がJR東労組へ介入するためにY君を利用して創り上げた事件であることを明らかにして、さらに、「分会の仲間達は、なぜ7名だけが逮捕勾留されたのだ、全組合員で取り組んできたのだから180名の全組合員が被告人席にいる気持ちなのだ。」という怒りに満ちた意見を述べました。
I証人の主尋問によって、検察側の冒頭陳述にあるような「強制・強要」はなかったことがさらに明らかになりました。 そして「ジェイアールグリーンユニオン」は、彼らが「強要」したカバーストリーによって窮地に立たれたY君に対して、謝罪や支援することもなく、Y君を退職の道へ追い込んだのだといえます。
そのような状況に立ち至ったY君を検察側は「被害者」としてつくりあげ、JR東労組の運動と組織を壊すため、政治的弾圧を企てたのです。
JR東労組は労働組合として鉄道を利用してくださるお客様の立場に立ち、安全で安定した快適な輸送を目指して全力で取り組んできました。
そして同時に、そこで働く組合員・家族の利益を守ることを第一義に取り組んできました。
そうであるからこそ、労働組合にとって労働者の雇用・労働条件を守ることは最低条件であり、若い組合員を人間として労働者として育んでてくことは当然の組合活動なのです。
今後も7名の無実を証明する取り組みは続きますが、当時の現実を証明すれば完全無罪は確実になると確信することができる公判でした。
以上