1994年に始めた『旅のプレゼント』は今回で幕を閉じますが、2004年も4回にわたり662名の招待者を迎え開催しました。
スタッフの声
今考えてみると、自分はどこかで障害者の方に対して偏見を持っていたと思います。障害者の方は人の手を借りなければ生活ができないから自分が代わりにやってあげよう、という気持ちがありました。階段、お風呂など確かに一人では無理なこともあります。でもだんだん「ゆっくり一緒に昇ろう」という気持ちに変わりました。ちょっと違うかもしれませんが、相手の立場に立つというのはこういう事なのかなと感じました。
よく電車の中に障害を持った方が乗ってくると、回りは冷たい視線を送ってしまいがちです。そんな中で手を貸してあげたくても「恥ずかしい」と思っているうちに結局手を貸してあげることができなかったという時が多々ありました。しかし旅プレに参加して、それがむしろ普通の事だと思えるようになりました。
招待者からの声
障害児の母になって数年、それまで福祉とは無縁の生活をしていた私にとって社会から締め出しをくったような毎日でした。でも今回は、トイレや階段の配慮などハード部分はもちろん、ソフトの部分でも周囲のみなさんの暖かい目には本当に助かりました。最近では味わったことのない安心感が、北海道の心地よい風と共に私たち親子を包んでくれました。
この10年続けてこられたJR東労組と北海道労組のその先駆的なコンセプトとそれを実行、継続した組織力、すごいな~と思います。帰りの列車で、もう0時過ぎでしたが外を見ていたら、駅員さんが私をみつけて手をいっぱい振ってくれました。この列車が旅プレの列車だと知っているんだとびっくりしました。またこの10年で宿泊施設のバリフリー化が進んだそうですが、企業の組合活動が本当に社会性のある活動をして下さっていることに感動します。そして平和な日本だからこそこんな事が出来るのだと考えさせられました。これは守っていかなければならないですね。本当にありがとうございました。
こんなに多くの招待者、ボランティア組合員スタッフが参加しました。