JR東労組青年部は、2011年2月20日、川口リリアにて「全青年部員の職場からの挑戦で鉄道の未来を守り抜く2・20春闘集会」を開催し、全国から900名の青年部員が結集しました。
2・20春闘集会は、全ての労働者の連帯で①ベア要求2000円②グリーンスタッフの正社員化の制度化などの春闘要求の実現③全青年部員が働きがいのある未来の職場をつくるために人事・賃金制度改悪を許さない闘いに決起すること④安全を価値基軸にした技術継承が出来る各系統のプロをつくり出すことなど、職場集会などを通じて議論を深め2011春闘で掲げた要求の実現に向けて、青年部員と共に闘い抜くことを意志統一しました。
集会では、青年部がこの間各系統の意見交換会を開催し、「自分たちの理想の職場はどうあるべきか。自分の職場と仕事を守り抜くために何をすべきか」と議論を積み重ね、会社施策の矛盾点や職場で発生している問題点を明かにし、営業・工務・検修・車掌・運転職場それぞれの系統で創りあげた提言の発表を行いました。
2011春闘を勝利し、働きやすい職場をつくるために
全青年部員の議論を深め提言を実現しよう!
参加した青年部員から「提言を聞いて自分達の職場に照らし合わせることで参考になった」「違う系統の職場現実を知ることが出来てよかった」「人事・賃金制度の問題は青年部の問題であると改めて実感した」「自分たちの賃金を上げるためには、職場から声を出さないといけない」と感想が出されました。
この提言をもとに自分たちの理想の人事・賃金制度の実現に向けて、全職場で全組合員との議論をつくり出していくことを確認していきました。
各系統からの提言
【営業】駅→車掌→運転士というライフサイクルやグリーンスタッフ社員が駅業務の中心を担っている中で、駅のスペシャリストを育てるためには①改札・出札・ホームを必ず経験させること③グリーンスタッフの正社員化制度を実現。
【工務】技術力を身につけるためにの育成プランの確立を目指し、①育成プランの7年を10年にし、年数ごとに修得内容を明確にする②育成プラン中は昇進試験などは実施しないなど、10年間で技術力を身につけ現場のプロをつくり出す。
【検修】全面外注化施策の問題点を明らかにし①本体で技術力を残すための検修のライフサイクルの実現②本体で技術継承ができなくなる若年出向には断固反対である。
【車掌】安全な車掌を育てるためには①5年以上の常務経験を有する車掌が新人の教導を行う②内勤指導担当は10年以上の乗務経験を有すること③本来業務を優先した賃金体系人事制度とすること。
【運転士】会社から提案された「人事・賃金制度」ではJR西日本の命令・服従の教育体制になってしまう安全や技術を主体とした職場を創るために①教導や指導は統務職ではなく主務職から選出させるべき②見習い期間中の短縮制度は禁止するべき。