国際交流・連帯・平和

国際労働者交流センター(ICLS)ソウルフォーラム
「子供たちが幸せに暮らす社会の創造のために」
世界各国から労働者が結集!!


ICLS運営委員長でもある
JR東労組千葉勝也中央執行委員長

 国際労働者交流センター(ICLS)ソウルフォーラムが、韓国ソウル市内において10月13日~14日に開催されました。ソウルフォーラムは、8カ国100名を超える仲間が結集、日本よりJR総連25名(JR東労組12名)が参加しました。

 ICLS千葉勝也運営委員長(JR東労組)は開会のあいさつで、3・11東日本大震災による被災に対してICLS加盟各国からの支援・連帯の取り組みに対するお礼をして、震災による地域の復興と鉄道の復旧には時間がかかるかもしれないが必ず成し遂げる事を約束しました。そして労働者の連帯とインターナショナルな立場に立ち上を向いて共に前進する事とフォーラムの成功を訴えました。

 その後、韓国・全国民主労働組合総連盟(民主労総)金榮訓(キムヨンフン)委員長より特別講演を頂き、「韓国を取り巻く情勢と労働運動の現状について」、「韓国労働運動においての公共部門の公共性を高めていく闘い」「現時点においての情勢が要求する労働者の戦略的な闘いにならなければならない」と闘いを通じた労働運動の強化を力強く訴えました。


「青年労働者の組織化と非正規職問題」について
提起した吉川英一書記長

 フォーラムは、「グリーンシンキング――新自由主義をこえて」をテーマに、サブテーマとして「雇用の安定」と「力強い労働組合の確立」として真摯な議論が繰り広げられました。

 また東日本大震災の被災状況を映像で流し、JR東労組仙台地本宮田副委員長から「被災状況や震災復興へ向けた闘いと福島原発事故と脱原発の闘い」について特別報告を行い、東日本大震災がもたらした甚大な被害と立ち向かい鉄道の復旧と街の復興に向けた我々の闘いを報告しました。

 フォーラム初日は、JR総連四茂野特別執行委員より、「フクシマの後の労働運動はどこを目指すのか」とのテーマで問題提起を受け、議論を深めていきました。また、ニュージーランドから「原子力に頼らない政策、鉄道の再国有化」について、台湾より「反原発運動と労働運動の情勢」などの報告を受け、「脱原発社会の実現」に向けて全体討論を行いました。そして原子力発電所の存在や核兵器開発の問題点等、私たち労働者にとっての「原子力」とは?脱原発「子供たちの未来のために」誰もが幸せを感じながら生活できる持続可能な社会をつくるために共に闘う事を確認しました。


引き続きICLS事務次長を務める
JR総連山田知国際部長

 フォーラム2日目は、ICLS副運営委員長であり、フィリピン鉄道労組委員長のエドガー・ビライヨン氏より「労働組合の強化と弾圧に抗した闘い。そして、新しい組織化への模索」というテーマで問題提起を受け議論を行いました。パネルディスカッションでは、タイから「労働運動への弾圧に抗する闘い」、ビルマより「民主化闘争と労働運動」、オーストラリアより「労働法とその意味」、そして日本より吉川書記長(JR東労組)からは「青年労働者の組織化と非正規職問題」について提起をし、各国からの現状の報告や議論を深めてきました。

 日本から参加したグリーンスタッフ分科会の仲間からも非正規職の問題点と現段階の闘いの状況について世界に発信しました。

 ICLS2011ソウルフォーラムでは①タイにおいて7名の仲間の不当弾圧・解雇攻撃に対する闘いの支援、②フィリピン航空会社による不当なリストラ、③日本より「核兵器・原子力発電所を廃絶し、誰もが幸せを感じる持続可能な社会の創出」、④美代志会に対する不当判決を破棄し、無罪を出すよう求める事、⑤韓国韓進重工業の闘いと非正規職労働者を支持する5つの特別決議を採択しました。またソウルフォーラム宣言2011を全体で確認しました。

 ソウルフォーラム終了後、国際運営委員会、評議会が開催され、次期役員体制として運営委員会には、JR東労組千葉中央執行委員長、事務次長にはJR総連山田国際部長がそれぞれ確認されました。

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