4月29日、東京・代々木公園において連合主催「第81回メーデー中央大会」が開催されました。JR東労組からは200名を超える組合員が参加し、新宿中央公園から会場までデモ行進を行いながら、格差社会の解消や働く者の生活改善などを訴えました。政権交代後初となる式典には約3万3千人が参加し、全ての働く者の連帯で公正・公平、自由で平和な社会を実現することを確認しました。
メーデー宣言
われわれは本日、第81回メーデー中央大会を迎えた。
今日、労働者を取り巻く状況は依然として厳しい。日本経済は、まさに「底割れ」した状況に陥り、多くの国民が生活や将来への不安を抱えてきた。
今、われわれが求めているものは、あらゆる人が公正で公平な権利が保障される社会の構築である。政権交代が実現した今こそ、社会全体の価値観の転換を図り、すべての労働者に対して雇用と生活、健康、安心、安全のためのセーフティーネットが張り巡らされ、誰もが希望と安心が持てる社会を構築するための政策を実現していかなければならない。
政権交代による成果を確立するため、次期参議院選挙でわれわれは、推薦候補者の必勝を期す必要がある。
一方今年は、平和運動において、重要な年である。5月ニューヨークで核拡散防止条約(NPT)の再検討会議が開催される。われわれは、核兵器廃絶1000万署名の国連提出や国際平和集会等の「2010ニューヨーク行動」を実施し、NPT再検討会議での実効ある合意形成を目指す。
また、日米安保条約改定50年の今年、長年の課題である、米軍基地の「整理・縮小」と「日米地位協定」の抜本改定に全力を挙げ取り組む。
われわれは、「国際労働組合総連合」(ITUC)と連携し、世界の貧困や飢餓、環境破壊や人権侵害、紛争やテロをなくすため、また、「ディーセントワーク」(働きがいのある人間らしい仕事)の実現のために闘っていく。
今こそ、すべての働く者の連帯と、NPO・NGOとの連帯で「平和・人権・労働・環境・共生」に取り組み、労働を中心とする福祉社会と自由で平和な社会を実現することを宣言する。
社会の底割れに歯止めをかける、雇用を確保・創出する政策制度を実現し、働く者の生活を守ろう 第81回メーデー万歳!
2010年 4月 29日
第81回メーデー中央大会