初日はICLSと全国運輸産業労働組合バス本部を訪問しました。韓国のバス労働者30万人中20万人が未組織労働者です。その中でバス本部は2000名の組合員が結集しています。バス労働者は生存権を守る為に、倒産企業を引き受けて労働者の力で企業を再編し「労働者自主管理企業」を4企業立ち上げています。また来年から導入される複数労働組合制度の導入に伴い組織拡大の闘いを強化しています。
二日目の午前中は日本軍「慰安婦」問題の立法を通じた解決を実現するために開催している日本大使館前での水曜デモに参加し、ハルモニ(あばあさん)達と共に「日本政府は戦争犯罪を謝罪せよ」「被害女性に賠償せよ」と日本大使館へ抗議しました。遠山バス関東議長は「日本の子供達に歴史の真実をきちんと伝える」と連帯挨拶し、女性人権博物館基金のカンパを手渡しました。
午後からはバス職場「冨盛旅客労働組合」の職場見学と意見交換会に参加しました。主にソウル市内の路線バスを運行している会社は「バス準公営制度」を導入(一定額の運賃を決定し赤字の補填は地方事自体が行う)しています。その一方、「バス準公営制度」は地方自治体の財政を圧迫させるため、自治体から合理化の圧力がかかり労働者へ厳しい攻撃がかけられています。しかし組合員は「闘争の基本は団結」を柱に、運動を創りだし労働条件維持・向上の闘いを進めています。そして闘いを通じて多くの活動家が育てられています。
この連帯交流を通じて、「平和と安全は共通」「厳しい条件の中でも闘いは元気よく」「弱いモノの立場に立つ精神」を学びました。規制緩和や高速走路料金問題で日本のバス業界は厳しい状況が続いていますが国内外のバス労働者の連帯を基礎に競争社会の壁を打ち破り労働者の未来を創り出す為に奮闘していきます。