4月7日~10日、第12回日韓交流登山大会が、韓国の済州島で開催されました。JR東労組からは、JR総連山田国際部長を団長に、17名が参加しました。韓国からは鉄道・地下鉄労組を中心に60名以上の仲間が参加しました。
4日間とも天候に恵まれ、登山をはじめ、平和研修などを有意義に行うことができました。登山は韓国の最高峰、漢拏山(ハンラサン)を登りました。 山頂は晴天で360度のパノラマの展望を満喫することが出来ました。また、1年間の内、60日間しか見ることが出来ないカルデラ湖を見ることができ非常に貴重な体験をすることが出来ました。
3日目は平和研修を行い「4・3事件」の真実を学びました。
「4・3事件」とは1948年、社会主義者が中心となって、米軍主導のもとに進められた韓国の単独の政府樹立に反対し、独自政府の樹立を求めた抵抗運動に対し、米軍や韓国軍、韓国の警察などが介入し、武力によって鎮圧し、罪のない人民3万人以上が虐殺された事件です。
虐殺された人民の多くは労働者、女性、子供や高齢者でした。常に「生きること」の選択肢を与えられず、「死ぬこと」の選択しか与えられなかったことに怒りを感じました。さらに、自国の軍隊や警察が民間人を大量虐殺した事実は数十年間隠されてきました。そして真実を明らかにしようとする学者や住民は、共産主義者という烙印を押され、公職に就くことが禁止されるなどレッドパージが行われました。
二度と同じ過ちが繰り返されないことを願い、日韓労働者の連帯をさらに深めていくことを参加者全員で確認しました。