JR西労は、4月24日「JR福知山線脱線事故から4年!不安全な企業体質を一新する集会」を大阪市・浪速人権文化センターで開催し、JR西労をはじめ、JR総連の仲間など400名を超える組合員が結集しました。
集会に先立ち、事故で亡くなられた109名と、その後事故の影響で自ら命を絶った2名の御霊に対して黙祷を捧げました。JR西労田村執行委員長はJR福知山線列車脱線事故から4年を迎えるが、JR西日本は企業責任を取らない、依然として責任追及の企業は体質は変わっていない、労働組合の責任において経営体質を変えていく闘いを進めていくとあいさつしました。
ジャーナリストの大谷昭宏氏の講演、JR総連と各単組からの連帯あいさつに続いて、事故のご遺族、負傷者ご家族とJR西労安田書記長によるパネルディスカッションを行いました。
パネルディスカッションでは、「事故の責任を高見運転士のみに押しつけてはいけない経営者は責任を取るべき」「司法によって事故を発生させた企業体質を作りだしたのは誰か判断してもらいたい」「事故の原因を示さない会社とは交渉はできないと多くに遺族が交渉をしていない、経営陣の言葉で原因を説明してほしい」「日勤教育などでは人は育たない、人の血がかよった教育をすべきだ」などと、遺族に誠意を見せない経営陣と4年前と企業体質が変わらない会社に対して、怒りが述べられました。
そして、マスコミが書かない会社の実態などをニュースで掲載していること、事故で失われた命はもどってこないし、会社の対応に対して多くの怒りもあるが、遺族と共に闘ってくれるJR西労の取り組みで救われている。また、松下車掌に対しては「遺族の中には、謝ってもらいたい。許さない。という意見はあるが、車掌に戻りたいという意志のもとに闘っていることは支援したい」とJR西労の闘いへの支援を表明していただきました。
事故から4年が経ち、JR西日本の責任を問う内容や会社の体質を批判するような、報道が少なくなっていると聞きました。この事故を風化させることなく、企業責任を追及して行かなければなりません。
私たちJR総連の仲間達が事故で犠牲になられた多くのご遺族や負傷者とそのご家族とともに、JR西日本の企業体質を一新する闘いを創りだしているJR西労に支援・連帯していきます。