安全への挑戦

山手貨物線触車死亡事故を忘れないために
工務関係全組合員の想いで「安全への挑戦を誓う碑」を建立!

 山手貨物線触車死亡事故(山貨事故)が発生してから7年目の2006年2月21日、事故現場近くの目黒さつき会館脇に「安全への挑戦を誓う碑」を建立し式典を行いました。これは工務関係全組合員のワンコイン運動によって実現したもので、当日も100名を超す工務関係で働く仲間が参加しました。
この山貨事故は、系統を超えて安全に対する議論を開始する端緒となったもので、この議論によって工務関係の安全対策は大きく変わりました。従来は昼間に列車と列車の合間を使って、見張り員のみで行っていましたが、最終列車が終了した後に「線路閉鎖」して原則的に列車を進入させずに作業を行うことになったのです。これは一方では基本的に深夜に行われるため、夜間作業が増大し働く者にとっては過酷なものとも言えますが、それ以上に私たちは5名の命から「自分の命、仲間の命を大切にすることを通じてしかお客様の命は守れない」ということを学んだのです。
どんな機械やシステムを導入しても、人間のミスが命取りになることもあります。碑の建立にあたり、「絶対の安全」は無いのだということを忘れず、機械やシステムと人間との調和を通じて安全な仕組みづくりを追求しつつ、「安全」の確立をめざしていくことを全参加者で誓いあいました。

JR東労組 工務部会

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