JR東労組とは

第38回定期中央委員会
美世志会を守り抜き、労働組合らしく社会正義のために闘う!


陣形を固め全組合員と共に前進する

 2月10日、第38回定期中央委員会をホテルラングウッドで開催し、定期大会までの方針を決定しました。  委員会は、石崎(盛岡)大宮(横浜)両委員を議長団に選出し、JR総連武井執行委員長や田城参議院議員、美世志会八ツ田さんから来賓のあいさつをいただきました。
 23名の委員からの発言は、2月6日に最高裁判所から美世志会7名に出された上告棄却決定を弾劾し、美世志会と共に今後も闘い抜く決意が出され、全組合員に上告棄却の犯罪性・不当性を明らかにし、職場から反転・攻勢の闘いに決起することを確認しました。また、①職場活動の規制・排除や労働協約違反、異常な職場管理、不当処分に対する闘い②東日本大震災の復興支援活動と鉄道の復旧に向けた闘い③脱原発社会の実現に向けた闘い④人事・賃金制度⑤効率化施策について⑤12春闘について、など多くの職場の問題点や闘いが報告されました。
 吉川書記長の総括答弁に続いて「最高裁第三小法廷による上告棄却弾劾!団結権を守り抜くために、美世志会と共にたたかう特別決議」を採択し、労働組合らしく「平和・人権・民主主義」を守り抜き、社会正義のために闘うことを確認しました。
 
◆千葉中央執行委員長あいさつ

   
挨拶をする千葉中央執行委員長
挨拶をする千葉中央執行委員長
 

 「えん罪・JR浦和電車区事件」裁判において、最高裁は2月6日「上告棄却」なる政治的反動決定を下しました。私たちは、この反動決定を満腔の怒りを込めて弾劾します。美世志会と弁護団が多岐に亘って訴えた「憲法違反、判例違反」を「単なる法令違反、事実誤認の主張であり、上告理由にあたらない」と簡単に切り捨て、憲法28条の労働組合の団結権を否定する判断です。権力犯罪を裁判所が追認したという意味において警察・検察・裁判所の本質が露呈したという意味で、歴史に残る決定と言えます。当然にも美世志会と弁護団は、直ちに「上告審決定に対する異議申し立て」を行いました。
 9年余にわたるたたかいは、10万人にも及ぶ傍聴券獲得行動、223回にも及ぶ最高裁要請行動など、美世志会を先頭に大きく広く戦線を創り上げ、職場の仲間とたたかいを通じて団結を打ち固め、攻撃の狙いを打ち砕いてきました。その意味で、私たちは本質的にこのたたかいに勝利したことを確認します。
私たちは、これからも美世志会と家族を支え、美世志会の無実を訴え、この日本から「えん罪」をなくすためにあらゆる仲間と連帯して取り組んでいきます。
 東日本大震災から、11ヶ月が経ちました。12地本あげての復旧・復興の取り組みを担っていただきました組合員のみなさんに感謝申し上げます。JR東労組として、3月3日に「大震災から一年 復興に向けた3・3行動」を取り組みます。今回の大震災で「鉄道のネットワーク」が「命を守る鉄道」として証明された貴重な教訓から、鉄道による復旧のために最大限努力していきます。
 さらに、原発事故は放射性物質が流失し汚染し続け、間違いなく子供たちや孫たちの未来を奪っています。「原子力ムラ」を中心として原発推進のための様々な動きが起きてくるでしょうが、私たちは真実を見抜く目を養い、脱原発の運動を進めていきます。  運車職場で顕著に現れている異常な強権的職場支配について、この間本部・本社間でも様々な議論を積み重ねてきていますが、事象は増えています。「ローカルルールの是正」なる「4本柱」は明らかにJR東労組を意識した組織の分断を目的として創られたシナリオであることはハッキリしています。曖昧にすることなく、明確なケジメを付けなければ、次へは進めません。
 次に、ライフサイクル第5陣の25名が簡易苦情処理を提出しています。さらに、社員よりも機械を信用し処分を下す。管理者が社員を信用しなくなったら、安全を基軸としたこの会社は崩壊します。「人としての心」が感じられません。その根本は、強権的な職場支配「職場活動の規制・排除」にあります。処分は撤回すべきです。当事者の処分だけでは再発事故防止は図れません。私たちは、チェック機能を高め先達が創り上げた「責任追及から原因究明へ」の安全哲学を各職場に定着させるために、さらに原因究明委員会活動を強化していきたいと思います。  「人事・賃金制度の見直し」については「年功賃金制度の堅持」「定期昇給制度の堅持」「55歳以上の基本給減額見直し」「運転士の乗務労働の特殊性の堅持」「56歳以上の退職手当の特別加算金の堅持」し、修正提案を引き出し「安全を基礎として技術力が継承できる体制を確立すると共に、本来業務に集中し過度な競争を持ち込まないことを確認」「管理者や技術専任職への登用にあたっても本人の意志で選択できるようにするなど、管理者にも技術専任職にも魅力ある制度」とし「57歳以上の基本給支給率1%引き上げや扶養手当支給年齢の引き上げ」など、私たちの要求を実現させることができました。
 議事録確認に則った運用が行われるように職場の取り組みが重要です。そのためにも、全組合員に制度の趣旨を徹底し意思統一していくことが今後の課題と言えます。
 さらに本部は「駅業務委託のさらなる推進について」の提案を受け、交渉で「高齢者雇用の場の確保」が基本であることを確認した上で、3月いっぱいで雇用期間満了を迎えるグリーンスタッフの再雇用先を確認しました。今後、駅職場の将来像を創り上げ、グリーンスタッフの正社員化に向けた取り組みを継続していきます。
 2012春闘は、JR総連方針に基づき「ベア2000円要求」を基本として、2012JR春闘をたたかっていきます。
 多くの課題を提起しました。全組合員と共に職場から陣形を固め、前進していくための方針を確立していただくことをお願いします。
 

来賓のみなさん

 
 JR総連 武井 政治 委員長

  田城 郁 参議院議員 
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