6月13日~15日、千葉市「東京ベイ幕張ホール」において、代議員・傍聴者など1000名の参加で第26回定期大会を開催しました。
大会では、参議院選挙組織内予定候補「たしろ かおる」が国政に打って出る決意と支援を訴え、「たしろ かおる」を国政に送る闘いに全組合員で総決起することを確認しました。来賓として、民主党・山岡賢次副代表、黒田ゆう衆議院議員、生方幸夫衆議院議員、今野東参議院議員の皆さんから連帯の挨拶を頂きました。
討論では、44名の代議員の発言を受け、職場活動を強化し、①残された期間、全力で「たしろ かおる」選挙闘争を闘い抜く ②安全と技術継承、働きがいを守り抜く闘いを推し進める ③美世志会、東海労加藤さんの上告審を開廷させる闘いを推し進めるなどを決定しました。
大会は、嶋田一味による組織破壊を乗り越えた千葉地本の万全な準備のもと、成功裡に終了しました。千葉地本の皆さんに感謝いたします。
千葉中央執行委員長あいさつ
今大会の課題の第一は「たしろ かおる」を国政に送る闘いの最終場面における総決起の意思統一をはかることです。
昨年の衆議院選挙において民主党は政権交代を実現しましたが「政治とカネ」「普天間基地移設問題」をめぐって支持率が急落し、わずか9ヶ月で首相が交代しました。
「民意なる世論」がマスメディアの垂れ流す報道によって、いとも簡単に作られてしまう日本の現実に強い危機感を覚えると同時に、何処からの情報によって作られているのか、その背景と狙いを見極めなければ、恐ろしい日本になってしまいます。
参議院選挙の日程が確定し、24日公示、7月11日が投票日です。執拗な妨害にも微動だにしない組織体制で「たしろ かおる」を国政に送り出すための最終的な取り組みを、組織の総力を挙げて闘い抜いていこうではありませんか!
課題の第二は「反弾圧・組織破壊攻撃粉砕」の闘いです。最高裁で何としても口頭弁論を開かせなければなりません。「上告趣意書」「上告趣意補充書」「意見書」提出に続き、今日まで21回、最高裁への「要請行動」を取り組んでいます。また、蒲郡駅事件も最高裁に「上告趣意書」を提出し、口頭弁論を開かせるための「要請行動」など、取り組みを強化しています。
JR東日本会社は1月15日、吉田光晴を復職させる暴挙を行いました。このような会社の姿勢に強く抗議するものです。美世志会を第一審判決だけで懲戒解雇処分にしてしまう理不尽さは到底許されるものではありません。「えん罪・JR浦和電車区事件」は「労働組合の存在や労働者として生きることを許さない」とする攻撃であり、断固許さず、上告審勝利のためにあらゆる取り組みを強化していきます。
F21の強い団結とそれを包むご家族・組合員の闘いによって、不起訴は確定し完全勝利しました。その他、様々な訴訟や裁判闘争も控えていますが、引き続き取り組んでいきますので、組合員の皆さんのご協力を宜しくお願いします。
第三には、安全で働きがいのある職場と企業風土を創り出すために、職場からの闘いを強化しようということです。3月18日、会社は「非常事態宣言」に区切りをつけるとして「通達」を発しました。しかし、私たちは原因を究明して対策しなければ事故は無くならない、時期尚早だとの議論を行ってきました。ところが、「通達」を発した2日後、青梅線宮ノ平駅構内で墜落死亡事故が発生し、その6日後には総武線両国駅構内で挟まれ死亡事故が発生しました。昨年と今年の2年間で、4名の協力会社社員の命を失ってしまいました。心からご冥福をお祈りいたします。そして、労働組合として命を失う事故を発生させてしまったことに心からお詫び申し上げます。
真に原因を究明し再発防止のための取り組みを職場から創り上げていかなければなりません。背後要因としての本体-下請け-孫請けなどのシステムに切り込んで現実から学ぶ姿勢が無ければ、事故の連鎖は止まらないと思います。
また、利益確保のためコンプライアンスを軽視する偽装請負は、職場から声をあげ真実を語り合い、改善していくことが重要です。
このような状況と「体罰教育」やミスに対する背後要因を一切無視した一方的な処分などの事象を見るとき、JR東日本会社の安全姿勢が緊急事態だと思います。労働組合として原因究明委員会活動を基軸として、その責務をしっかり果たし、安全第一の職場風土を確立しなければなりません。
1月10日、中央線武蔵境駅でグリーンスタッフ組合員が3名の男に暴力をふるわれ、半身不随になってしまいました。JR東労組は「暴力をふるう者は、お客様ではない」という議論を通じて、会社とも「乗客からの暴力行為には、毅然と対処する」ことを確認しています。会社は警察に対してもっとしっかりと働きかけるべきです。契約社員はこのようなケースで休業した場合、保障がありません。制度も含めて改善すべきです。労働組合の課題として、会社にも働きかけ取り組みます。
さらに「設備21見直し」や「検修外注化」などの効率化事案も抱えています。職場からの取り組みを基礎に、「法令遵守・安全・技術継承」を基本として取り組んでいきます。
「1047名問題の和解」は「人道的立場」からの解決については、私たちは理解を示します。しかし、改革の経緯と精神をないがしろにすることや努力した者が馬鹿をみることがあってはなりません。国鉄改革25年問題も同じです。JR東労組が、身をもって担い抜き苦しい議論と取り組みによって、今日を築き上げてきたことは絶対に忘れてはならないし尊重されなければなりません。
もう一度「たしろ かおる」を国政に!これは実現すべき目標です。組合員ひとり一人の今一歩が必要です。あらゆる妨害をはね除け、平和で豊かな社会と安全で働きがいのある会社を創るために、全組合員の総決起をお願いします。
ロビーでの一コマ サークルは力作を展示