JR東労組 | 東日本旅客鉄道労働組合 EAST JAPAN RAILWAY WORKER'S UNION

JR総連第35回定期大会 JR東労組代議員の発言

JR総連第35回定期大会では、JR東労組代議員から18春闘を主体的に総括し、新生JR東労組を仲間と共につくり出す決意が語られました。
発言の要旨を紹介します。

・5月にJR東労組の各地方本部へ、元JR東労組執行委員長の吉川英一名で封書が届いた。中には「『地位保全仮処分命令申立』決定を受けての見解」なる3頁ものの文書が入っていて、現在制裁審査中の14名が名を連ねていた。

・彼らの主張は、「私たち14名と『現執行部』が同じ土俵の上に立って「18春闘総括」を行うべき」「しかし、執行権が認められなかった」「(裁判所の)決定を受け『春闘責任』を取り役職を辞任する」「組合員の皆さんに責任を明確に示すことができなかったことを深くお詫びする」等が展開されていた。また「現執行部」批判も展開されていて「誰一人責任を取らない」「第35回臨時大会とそれ以降の機関会議は規約違反の不存在会議」「3地本に対する不利益扱い」等が書かれていた。

「『18春闘責任』を取り、役職を辞任する」と記載されているが、そもそも彼ら14名は既に辞任する役職はなく、何らの責任も果たしていない。そればかりか「18春闘責任」という言葉を使うものの、「貫徹不可能な『格差ベア永久根絶』方針を出してしまった」「トップダウンだった」「組合員の意見に耳を傾けなかった」等、私たちが「本部討議資料」を基に組合員と向き合い反省してきた内容は微塵も展開されていない。まさに「18春闘総括」からの無責任極まりない「逃亡」であると言わざるを得ない。

「現執行部は14名と同じ土俵に立って18春闘を総括すべき」としているが、その場が代議員の要請により2018年4月12日に開催された第35回臨時大会であった。

・私たちは、18春闘を総括しJR東労組が総団結するために臨時大会の開催を求めた。臨時大会開催までの間、組合員と向き合い「ストは、組合員の不満が爆発するところまできて初めて行使できるのではないか」「ストが頻発している時代なら良いが、世間の理解が得られない」「時季尚早だった」「トップダウンだったのでないか」「ストをやると思って一票投票に○を書いていない」「職場現実を踏まえていない」「準備不足」「唐突すぎた」「なぜ指名ストだったのか?分断を招いた」「解除の仕方がわからないなんておかしい」といった厳しい意見をすべて受け入れてきた。その一方で、「私たち組合員の側にも責任がある」「○を書いたのも自分」と組合員自らが自分に矢印を向けていることに深く学ばされた。そして、機関役員からは「本部は間違わないと思っていた」「JR東労組は大多数の組織だし大丈夫だと思った」と自らのぶら下がり体質を反省してきた。

「18春闘の総括・責任」に真摯に向き合ってきたのは、現行本部と本部と共に歩む地本・支部・分会の機関役員、そして組合員一人ひとりである。

・私たちは、まだ大労組病の克服の過程である。ジョブローテーションの議論においても、これまで染み込んだ体質が抜けず、役員の側から結論を出してしまい組合員の意見にフィルターをかけてしまう傾向がある。新生JR東労組は、嘘と誤魔化しを許さず、トップダウンの上から目線で押し付けるのではなく、職場の組合員の声から出発し、JR東労組を再生していく。

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