第 36 回定期大会 長野地本代議員からの発言
長野地本の代議員からは、組織分裂を乗り越えてきた組合員の悲痛な叫びが伝えられました。
・総対話行動が盛んに行われていたが、その実態として、総対話と言いつつも、組合員への一方的な押し付けに近い運動が蔓延していたと感じている。本質よりも数字を重視し、組合員の理解を置き去りにする風土が至る所に蔓延していることを肌感覚でも実感してきた。
・「組織の考えが正しい」=組合員に対して役員は上から目線で否定から入っていなかったかを一人ひとりが問い直していかなくてはならない。
・たしろ選挙のたたかいの悔しい教訓がまったく活かされていない。その極みが18春闘であったと実感している。一部執行部の認識だけで事が進み、現場組合員の思いとはほど遠い戦術を含めた決定は、あまりにも組合員の想いや考えを把握しておらず、現場実態を把握する仕組みそのものに欠陥があることを実感した。
・4月12日に開催された臨時大会の山口書記長は総括答弁で、委員長の提起、東京地本宮澤委員長の発言に疑問を感じつつも、議論をしてこなかったと述べていた。「疑問に感じつつも議論にならなかったこと」に深い憤りを感じ得ざるをえない。
・役員は組合員の代表であり、組合員一人ひとりの思いも背負っている。物事の決定に議論が大切であるにも関わらず、組合員から選出されている代表者が意思を発信することなく、物事が決定されていくのであれば組合員置き去りの運動と言わざるを得ない。
・長野地本は10年前に組織分裂を経験した。ベテラン役員の方も身近にいないなか、組合員と本音で向き合いながら実践と総括を繰り返すしかない10年だった。その中で得た教訓の一つが、相手に敬意を持って向き合うということだ。人それぞれ考え方が違うということをスタート地点にして、自分と違う考え方から教えていただく、勉強させていただくという気持ちだ。
・18春闘において発生した大量脱退の現実は労働組合のあり方を問われるものだった。不当労働行為の実態があったとしても、その理由を作ったのは組合だということ、17春闘まで積み上げてきた議論を踏襲することなく打ち出された18春闘の方針、それを一方提起してきた役員主導のスタイル等、根底が変わらない限り東労組の復活はあり得ない。現場の声に耳を傾け、弱さをさらけ出し本音で言い合える組織にしなければならない。
私たちは二度と組合員を置き去りにはしません!!