組合員の声を大事にし、新たなJR東労組運動を仲間と共に創り出そう!!
第 36 回定期大会では、東労組に残りたたかい続ける決意をした組合員のみなさんから多くの厳しい批判をいただきました。
その声を受けた山口書記長(発言時)は次のような総括答弁を述べました。
・18春闘総括について
18春闘は大敗北である。ここにいる中央執行委員は18春闘の全過程に関わっている。18春闘の闘争方針をめぐり多くの組合員が脱退したということに向き合わなければならない。
・格差ベア永久根絶方針の誤り
第1回中央闘争委員会で「格差ベア永久根絶を掲げる」としながら、わずか2週間後に「会社は永久根絶という回答はしないだろう」という見解を出し、定中では「確立したスト権を行使する準備に入る」という提起を行った。しかもそれは、職場現実と照らし合わせれば組合員が望んでいない方向であり、明らかに誤りだった。
・ストライキ戦術行使についての誤り
2月8日の戦術委員長会議では「確立と行使は別」「行使する時は改めて議論を行う」という認識が組合員の現状だった。しかも、2月19日の戦術行使の予告を決めたのはこの会議だったが、闘申1号については全く検討されていなかった。このことで、議論をする前に予告をしたことが協約違反になると判断せざるを得なくなった。
また、「会社が引こうとしているのに、なぜこちら側が引くのか」と檄を飛ばし続けたことは、中央本部が会社の意図・力を見誤ったということであり、ストライキ戦術行使も誤りであった。
・大敗北を受け止める
2月24日の戦術委員長会議で「大きな成果といえるのか」という疑問に対して、本部は成果だと押し返し、地本との議論の一致を図らなかった。妥結結果に対し、いまだ組合員に様々な受け止めがあること、組織の求心力を取り戻せていないことは明らかに大敗北である。
・中央本部としての質的問題の克服
中央本部の質的問題の1つ目は、委員長に対してモノが言えなかった現実である。職場の組合員の現実を踏まえず、打ち出された方針をとにかく12地本に高めていくことに課題を据えていた。その結果が今の組織現実である。
2つ目は、中央本部が職場から遠い存在になっていたことである。上からの指示にNOと言えない現実が浮き彫りにされた。
3つ目はたしろ選挙の教訓が活かされていないということ。職場現実・組織現実に照らし合わせて、全地本が集まって議論すること、そして納得感を持って方針を変えていくことが教訓だったが、実際には、誰かが打ち出した方針に乗り、自分はそれにぶら下がることで乗り切りを図ろうという、極めて堕落した質が指導部の中にも存在している。
もう一度JR東労組の原点に戻るために、18春闘の総括の中で、職場の組合員の声をぶつけてもらい、中央本部もそれとしっかり議論をしていく。
中央本部・指導部は、自分自身が変わらない限り、組合員の再加入は実現しない。
・あらゆる組織破壊攻撃に屈せず、たたかいを創り出す
いわゆる「憂う会」は、この間の苦しいたたかいの経過に迫らず、結果において解釈をし、評論家的立場で反東労組を組織化するものであり、絶対に許してはならない。
「誰かがやってくれるということではなく、なんとしても組合員を再加入して新たなJR東労組へと飛躍しよう」を合言葉に、大会以降のたたかいも強く創り上げていきたい。