第315回 片山夏子氏(10月28日)
福島第一原発の作業員を取材して~この5年で何が起こったのか
今回の政経フォーラムは、「福島第一原発の作業員を取材して~この5年で何が起こったのか」と題して東京新聞記者の片山夏子氏にお越しいただきました。
福島第一原発事故が発生してすぐ「着替えを持てるだけ持ってすぐに行け」と現地に飛ばされ、作業員を取材し続けてきたことを話してくださいました。事故当時は現場には箝口令が敷かれていてなかなか取材ができない状況の中、作業を終えた方を宿舎前や食堂などで待ち構えて話を聞かせて欲しいと何度もお願いをしながら取材をおこなってきた苦労、取材をすると離れている家族のことや作業への不満や不安など話が尽きない作業員が多く、辛い作業でも生活するためにやらなければならないことを突き付けられたと話してくださいました。
また、東京オリンピックの開催が決定してから作業工程通りに早く作業を進めろという状況が作り出され、長時間労働が横行し、事故が多発するという悪循環が起きていることも話してくださいました。
実際に現場で使っている防護服やマスクなども持ってきていただき、現場の状況をリアルに想像することができました。
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