第305回 中澤 誠氏(2015年12月16日)
「過労社会」を取材して
東京新聞社会部記者の中澤誠氏をお招きしました。
中澤氏は3年前の「ワタミ過労死事件」の取材を通じて労働問題を取り上げ、「ブラック企業」は労働者のやりがいを搾取し、企業理念を押しつけ低賃金と長時間労働を強いてきていることや、日本の異常な働き方によって犠牲になっているのは若者たちであることを指摘しました。
その上で、大手企業の約7割が厚労省の定めた「過労死ライン」である80時間を超える36協定を結んでいる実態なども紹介し、企業内労働組合が内部から声を上げることの大切さと、一人ひとりの組合員が抱えている問題にしっかり目を向けていくことが職場改善に繋がり、労働組合の存在意義を高めていくと述べました。
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